1. 大きな粒子が2成分溶媒系から受ける抵抗の研究
  2. 穴中の粒子の平衡状態とダイナミックスの研究
  3. 熱力学摂動論と密度汎関数理論を使った固液相転移の研究
  4. イオンまわりの溶媒の配向緩和
  5. 動的密度汎関数理論の分子液体への拡張

大きな粒子が2成分溶媒系から受ける抵抗の研究

大きな粒子が2成分溶媒中を並進運動するときに周りの溶媒から受ける抵抗の計算方法の開発を行った。 溶質周りの溶媒粒子の分布関数から抵抗を求めることが出来る。 この方法を使い、溶質・溶媒粒子共に剛体球としたときの計算を行った。 その結果、2成分溶媒の混合比や粒子の大きさの違いによって大きく抵抗が変わることが分かった。

穴中の粒子の平衡状態とダイナミックスの研究

シリンダー状の形をしたGroELはGroELの中に変性したタンパク質をいれ、変性したタンパク質を修復する。 GroELの中に変性したタンパク質に入るダイナミックスについて、フォッカープランク方程式を用いた理論の定式化を行った。

熱力学摂動論と密度汎関数理論を使った固液相転移の研究

与えられた粒子間ポテンシャルに対し、固液相転移の転移温度、転移圧力、 共存相の密度など定量的に求める理論を検討した。 粒子間ポテンシャルの斥力部分にMWDA、引力部分は摂動的に扱う理論を、 レナード・ジョーンズ・ポテンシャル系に応用し、その有効性を明らかにした。

イオンまわりの溶媒の配向緩和

極性溶媒中のイオンの様に溶媒と強く相互作用する溶質のまわりの溶媒の配向緩和が、 相互作用によりどう影響受けるかを動的密度汎関数法で明らかにした。 直接相関関数はMSAを使い、HNC近似のレベルで計算した。 その結果、緩和時間の空間分布は、溶媒の並進緩和に大きく影響を受けることが分った。 また、この方法により、 アクチンのようなタンパク質のまわりで見つかっているハイパーモバイル水の 理論的な研究へ道筋が明らかになった。

動的密度汎関数理論の分子液体への拡張

相互作用点表示に対して定式化を行った。 2原子分子と3原子分子に対してあらわな表式を明らかにした。