tex2sdoc

Version 0.2.4
2001/4/23

What is tex2sdoc

LaTeXソースを SmartDoc ソースに変換します。 細かいレイアウト関係は全然駄目ですが、単なる構造化された 文章や、メジャーなコマンドのみを使った簡単な文章なら一気に直すこ とが出来ます。

自分の要求から生まれたものなので、TeXソースの書き方によるバグや その他いろいろなバグがあるかもしれません。その際ご報告いただいたり、 また、アーカイブの中にあるソースを書き換えていただけたら うれしいです。

SmartDoc ML (sdocusersj) (SmartDoc ML のアーカイブ by 杉浦さん)

Environment

Java2 SDK1.2, SDK1.3

SmartDoc 0.7 以上

Download

ライセンスについてはGPLに従います。

tex2sdoc.tar.gz (ソースコード込み。TAR.GZで固めてあります。解凍してからどうぞ。)

Usage

コンソールにて以下のように入力してください。 結果は拡張子「.sdoc」に出力されます。

% java -jar tex2sdoc.jar [options] (TeX sources...)

-encoding : 出力エンコーディング(デフォルトは "Shift_JIS")
-lang     : 出力言語(デフォルトは "ja")
-noeqref  : 数式参照をつけない
-exmacro : expand tex macro (マクロ使用の場合は必要)

Bibファイルを取りこんでいる場合、SmartDoc.jar が必要ですので、カレントディレクトリに「SmartDoc.jar」を置いて以下のようにして起動してください。(カレントディレクトリに置かなくても、jarファイルへのフルパスでも大丈夫です。)

% java -cp "tex2sdoc.jar;SmartDoc.jar" \
  jp.gr.java_conf.ccs2.tool.tex2sdoc.TeX2Sdoc [options] (TeX source...)

また、BibTeXファイルをSmartBib形式(XML)に変換する機能も実験的にあります。

% java -cp "tex2sdoc.jar;SmartDoc.jar" \
  jp.gr.java_conf.ccs2.tool.tex2sdoc.bibtex.BibTeX2SBib \
  (変換したいBibTeXファイル) (出力ファイル名)

Supported command and environment

以下のコマンドが使えることになっています。 基本的に、1行にたくさん詰め込むと変換に失敗します。 知らないコマンドは無視するか、nativeで逃げています。 完璧な変換を目指したものではないため、あくまで参考程度にお使い下さい。
○タイトル関係
maketitle,(title,author,date,abstract)
アブスト以外には、一切ほかの命令を入れることが出来ません。

○構造化コマンド
part,chapter,section,subsection,subsubsection,appendix
タイトルにはテキストしか受け取れません。

○テキスト修飾
bf,bfseries,textbf,sffamily
it,itshape,slshape,textit
tt,ttfamily,texttt
em,emph
large,Large,LARGE,huge,Huge
small,footnotesize,scriptsize,tiny
「{\bf foo text〜}」「\textit{ foo text }」のように使ってください。
2つ以上重複すると失敗します。

○参照
footnote,cite,ref,eqref
citeは「\cite{foo1,foo2}」のような書き方でも良いです

○環境
equation,eqnarray,itemiza,enumerate,quote
figure(includegraphics,caption),description,tabular,tabbing
center,flushright,flushleft,thebibliography(bibitem)
数式環境は、SmartDocの方でMathMLに直されます。数式番号は付きません。
figure にincludegraphicsを2個以上入れると失敗します。

○ラベル : label
構造化コマンド、各種環境につけることができます。
その場合、コマンドのすぐ後ろか、\begin のすぐ後ろにつけてください。
例:\section{abc}\label{abc},  \begin{equation}\label{foo}

Sample

英語のみのTeXソースを以下のコマンドで変換して、

% java -jar tex2sdoc.jar -encoding UTF-8 -lang en -exmacro sdoctest.tex

以下のようにSdocで変換すると、何とかamayaで見れます。

% sdoc -html4.encoding:UTF-8 sdoctest.sdoc

TeX2MathML

LaTeXの数式をMathMLのpresentation markupに変換します。本家 SmartDoc に取りこまれています。

TeX2MathML test

MathML メモ


桜井雅史: E-mail : m.sakurai@cmt.phys.kyushu-u.ac.jp
Web page : http://www.cmt.phys.kyushu-u.ac.jp/~M.Sakurai/
Last modified: Sat Apr 19 07:26:22 2003