第12回 (1月21日)



やった事

5. 液体の統計力学
 5-3. デバイヒュッケル近似
  (4) まとめと物理的な意味(続き)
 5-4. 積分方程式の理論
  (1) DH近似の限界とOZ方程式
  (2) hynpernetted-chain(HNC)近似
  (3) HNC近似と直接相関関数

目標

5-4. 直接相関関数とOrnstein-Zernike(OZ)方程式とは何か、 HNC近似はどうやって導出できるか、を理解する。


反省

今回は、大部分の式の変形を宿題にまわし、 物理的な説明に時間を取ってやりましたが、 どうだっただしょうか。 もともと、内容が1時間で収まるものではなかったので、 分かり難い面もあったと思いますが、 限られた時間内では、うまくまとめられたと思います。

前回の続きでポアソン-ボルツマン(PB)方程式をまとめましたが、 前回、時間が無くて、PB方程式をあまり説明できなかったので、 このまとめは意味が無かったです。 すみません。

線形DH近似(Yvon近似)の利点と欠点をプリントに書きましたが、 うまくまとまって良かったです。 ここが理解できないと、OZ方程式も分かり難いので、 過不足なく説明したつもりでしたが、如何だったでしょうか。

その後「欲しい理論の条件」を板書しましたが、 これもOZ方程式の導入に役立ったと思います。 当初は準備していなかったのですが、直前に思い付いて良かったです。

OZ方程式は、もっと時間をかけてやれば良かったのですが、 とりあえずは分かってもらえたと思います。 導入の後、直ぐにclosureの話をしたので、流れは良かったと思います。 ただ、流れが良すぎて、OZ方程式と直接相関関数について、 深く考えさせる余裕が無かったのは問題です。 深く考える余裕を与えずにどんどん次へ進んでいくのは、 洗脳のやり方と同じで、講義には馴染みません。

(2)hynpernetted-chain(HNC)近似は、線形応答の復習の所は良かったですが、 Percusの方法は、もう少し説明が必要だったかもしれません。 特にρ1と分布関数gとの関係については、もっと時間をかけ、 説明すべきでした。 ごめんなさい。 本当は、確率の解釈に頼らずに、 定義から数式で示した方が良かったかもしれません。 そうするとまた、式の変形に追われ物理が見えなくなるかも知れませんが。

プリントの間違えが少し多かったです。 最後にもう1度チェックしないといけませんでした。 すみません。 内容はともかく、ミスプリが無いか確かめるチェックが必要でした。

プリントの(13)式から(2)式に行くのは板書しましたが、 そこもプリントに書いた方が良かったです。 申し分けありません。 プリントを説明するのに、出来るだけ時間をかけようと思い、 適当に板書を入れたのですが、 皆さんがノートに写すのに、時間を取られ、逆効果だった様です。 出来るだけ丁寧にプリントに書いて、 時間をかけて説明するのが良いようです。

HNC近似とPY近似の導入ですが、少し時間が無くて慌ててしまいました。 用意した内容は充分だったと思うのですが、 もう少し時間をかけて、ゆっくり説明する方が、 分かりやすかったと思います。 済みません。

(3)HNC近似と直接相関関数の所も、 時間が無くなって少し速すぎたかも知れません。 ごめんなさい。 (22)式と(25)式はもっと詳しい説明が必要でした。



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