第3回 (10月29日)



やった事

2. 静的なゆらぎ
 2-3 空間的な密度のゆらぎ
  (1) 設定(プリント)
  (2) 密度が薄い時(理想気体)(1部プリント)
  (3) 密度が濃い時(液体)
3. 位相空間のダイナミックスと時間的なゆらぎ
 3-1 位相空間上の分布
  (1) 位相空間
  (2) 位相空間上の分布(途中)

目標

2-3. 密度の相関関数と分布関数を空間的な密度のゆらぎから理解する。
3-1. 位相空間とは何か、 その上でなぜ分布を考える必要があるか、を理解する。

ポイント

2-3. 密度の相関関数と分布関数は、 密度の空間的なゆらぎと関係があることをよく理解して下さい。 また、 密度のゆらぎ S(r,r') にデルタ関数が出て来るのも心の片隅に留めておいて下さい。

3-1. 位相空間上での分布をよく理解しておいて下さい。 分布は統計力学でも出てくるので、簡単だと思われますが、 非平衡の分布をいろいろ考えているうちに、 何で分布が必要か分からなくなる事が多いのです。


反省

今回は、内容が簡単だった事もあり、前回に比べ分かりやすかったと思います。 特に位相空間の分布は、何度も講義をしているので、 だいぶ慣れたと思っているのですが、如何だったでしょうか。

進むスピードもだいたい予想通りになってきました。

密度ゆらぎは、プリントの(10)式の説明を準備していませんでした。 その場で説明しましたが、どうでしたか。 私自身は独立だから当り前じゃーんと思っていましたが、 結構説明するのは面倒でした。 あらかじめ準備しておくべきでした。 済みません。

もっとちょんぼだったのは、 rr' が一致しないときにクロネッカーデルタが付くのを忘れていたことです。 授業中に気が付いて、慌てて付けましたが、 おかげで極限をとったときそれが消えるのがうまく説明できませんでした。 この点に付いては、「意見感想」にも書いている人がいるので、 そちらで詳しく説明します。( 意見感想と回答 )

S(r,r') にデルタ関数が付くのが分かりにくいかなと思いましたが、 予想以上にうまく説明できました。 数学的な詳細はそれほど重要ではありませんが、 デルタ関数が出てくること自身は重要なので、よく復習しておいて下さい。

分布関数の説明も用意していませんでした。 やはり分かりにくかったと思います。 申し訳ありません。 ここで、少し時間とって、確率的な解釈を説明すべきでした。

2-3. は全般的にゆらぎという観点が強調されていませんでした。 これでは、静的ゆらぎでわざわざ扱った意味がありません。 この点に付いては、次回の最初に説明するつもりです。

3-1の位相空間は解析力学でやっているので、 そんなに詳しく説明する必要は無かった様です。 特に最初の部分はダブっている所も多く、もっと簡潔に説明できました。 すみません。

分布の所もラプラスの悪魔を詳しく説明し過ぎました。 全部板書せずに、ポイント以外は口頭で言っても良かったです。

前回の復習を指名して話してもらうのもうまくいっている感じですね。 この様にすると、皆さんの頭が速く授業に切り替わると思いますので、 これからも、よろしくお願いします。



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