第10回 (1月7日)



やった事

5. 液体の統計力学
 5-2. 多体問題の困難と階層構造
  (1) 多体問題の概観
  (2) BBGKYヒエラルキー
  (3) YBGヒエラルキー
  (4) 物理的な意味
 5-3. デバイヒュッケル近似
  (1) 前置き(途中)

目標

5-2. BBGKYヒエラルキーとYBGヒエラルキーを理解して、 多体問題の困難を実感する。

5-3. YBGヒエラルキーを途中で切断する デバイヒュッケル近似を理解する。 特に最も重要な近似はどれか。


反省

今日はちょっと内容が難しすぎたようですね。 もう少し詳しくやるべきでした。 申し訳ありません。 ゆっくり時間をかけ説明すれば、かなり変わったのだと思います。 ついてきている人はおそらく2、3人だったような気がします。

最近、各章の始めにプリントしている 「目標」がまだ工夫の余地があるような気がしていて、 もう少し具体的に書ければ、 授業全体が分かりやすくなると思っていました。 今のままだとちょっと抽象的すぎて意味が無いような気がしていて、 悩んでいました。 しかし、今日の授業はそれどころでは無かったですね。 問題はそんなところには無いようです。

5-2(1)は、内容が簡単だった事もあり、 まだ何人かついてきてくれている様でした。 反応も良かった様な気がします。

BBGKYヒエラルキーの最初で、相互作用の無い系の説明をしましたが、 説明が速すぎました。 もう少し詳しく説明すべきでした。 申し訳ありません。 (2)式も宿題にせずに授業中に説明すれば良かったです。

相互作用のある場合にf(r,p,t)を導入しましたが、 これが分かりにくかったようです。 物理的な意味をもっと時間をかけて説明すべきでした。 この意味が分からなければ、 後の細かい計算も何のためにやっているのか、分からないですから。 どうも済みませんでした。

そして、プリントでやった細かい計算も難しかった様ですね。 授業が終わった後にプリントを見直せば分かるのかも知れませんが、 皆さん忙しいですし、プリントを見る時間は無いかも知れません。 授業中にすべて理解できる授業をするのが私の理想ですが、 本当にそれを実行しようとすると、 内容が限られてしまうので、難しいです。 皆さんはどう思われますか。 どちらにしろ、何のためにこういう複雑な計算をするのかは、 最低分かってもらわなければならないのに、 今回はそれすらも出来なかった様です。 済みません。

とにかく、プリントの計算はもう少し時間をかけるべきでした。 例えば、(6)式を説明するのに、前のプリント見てもらって、 その対応をもう少し詳しく説明すべきでした。 そうすれば、ここまでの計算についてきていない人も 追いつく余裕が出来ました。

さらに間違えもありました。 プリント4ページの1番上の行に piで微分できるとありますが、 (19)式の両辺をfnM で割った後で微分するのが正しいです。 申し訳ありません。

5-3.デバイヒュッケル近似は、(1)の前置きで、 べき展開がいつでも出来るか、ひとりの人に聞きましたが、 もう少し何人かに聞けば良かったです。 その方が皆さんも考える暇もあり、 電解質系の不思議さもよく分かったと思います。

とにかく今回は全体的に低調で、申し訳ありませんでした。 休み明けと言うこともあったのかも知れません。 休み明けも考慮にいれて講義をすべきだったかも知れません。



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