2002年度 後期 物性物理学特論

アンケート(その二)の結果

まず最初にアンケートに協力して くれた人達に感謝致します。

以下に示すアンケートの結果は、3月13日現在の結果です。 まだ、締め切っていないので、提出されていない方は、 どんどん提出して下さい。

集計結果の後に下線を引いてコメントを書きました。 その下に書いてあるのは、アンケートにあった意見です。 ホームページで公開不可、としたものは無かったので、 全員掲載しました。 (掲載に関して間違っていたら至急連絡して下さい。) 下線の上に私の回答があります。

1. 講義のレベル(回答者数 5)

1:前半より下がって良かった。 0
2:前半より下がり悪い。 0
3:前半と同じぐらい難しく悪い。 0
4:前半と同じぐらいで適当。 3
5:前半より難しくなった。 2
6:前半より難しく適当。 0

アンケート(その一)の結果 では、「少し難しい。」が「適当」とほぼ同数あって、 その間ぐらいだったので、 「1:前半より下がって良かった。」が1番良かったのですが、 誰もいませんでした。 まったく改善されていないということですね。 ただ、「4:前半と同じぐらいで適当。」が3人いることが慰めです。


2. 講義の進度と内容(回答者数 5)

1:前半より進度が遅くなり内容が足りない。 0
2:前半より進度が遅く良かった。 0
3:前半より速く悪い。 0
4:前半より速く内容が多くて良かった。 0
5:前半と同じく適当。 4
6:前半より具体的な話が増えた。 0
7:前半と同じで抽象的な話が多かった。 2

「5:前半と同じく適当。」が多くて良かったのですが、 「7:前半と同じで抽象的な話が多かった。」という人もいて、 この点は改善されなかったようです。 この問題は、小手先でなく系統的に考えなければいけません。


3. 復習 (回答者数 5)

1:指名しないで先生が復習して欲しい。 1
2:復習は不必要。 1
3:今のままで良い。 3

アンケート(その一)の結果 と同様「3:今のままで良い。」が多かったです。


良い案だがはじまりのときいつも2、3しかいないので大変な気がする
確かにそうです。 それが困りますね。 いっその事全員義務づけましょうか。 それとも、 1回復習をしてくれる度に何点か無条件に得点できるのも良いかも知れません。

4. 説明 (回答者数 5)

1:前半より分かり難い。 2
2:分かり易さは前半と同じ。 1
3:前半より分かり易い。 0
4:計算の詳細を宿題にまわすのは良い。 2
5:宿題にしない計算は前半より説明が丁寧になった。 3
6:説明はまだ不親切。 1
7:前半より具体例が多くなった。 0
8:具体例はまだ足りない。 2
9:物理的な説明が前半より増えた。 1
10:物理的な説明はまだ足りない。 1
11:前半より声が大きくなった。 0
12:声はまだ小さい。 0

アンケート(その一)の結果 では、「普通。」、「分かり易い。」が多かったのですが、 今回は「1:前半より分かり難い。」が2人もいて残念でした。 内容が難しくなったせいもあるのでしょうが、 説明もそれに対応して詳しくするなり工夫をすれば良かったです。 この説明のまずさが1の講義のレベルの評価につながったのだと思います。

「5:宿題にしない計算は前半より説明が丁寧になった。」が3人もいるので、 嬉しいです。 しかし、「8:具体例はまだ足りない。」が2人いるので、反省します。


5. 各講義について(回答者数 9)

1:とても難しい 2:難しい 3:適当 4:簡単 5:簡単すぎた 6:興味が持てた 欠席
II. 液体の統計力学 1. はじめに(12月9日) 0 3 1 0 0 0 0
2. n粒子分布関数 (9日、16日) 0 1 2 1 0 1 0
3. BBGKYヒエラルキー (16日、26日) 0 3 2 0 0 0 1
4. デバイ・ヒュッケル近似 (26日、1月6日) 1 3 1 0 0 0 0
5. デバイ・ヒュッケル近似の物理的な意味 (6日、20日) 1 2 1 0 0 1 0
6. Orstein-Zernike(OZ)方程式 (20日) 1 3 1 0 0 1 0
6. HNC近似 (20日、27日) 1 3 1 1 0 0 0

4から後半が難しかったようです。 おそらく、Percusの方法をきちんと説明しなかったので、 分かりにくかったのだと思います。 もっと時間をかけて説明すべきでした。 「Orstein-Zernike(OZ)方程式」と「HNC近似」は、 具体的にどのへんが難しかったか、もっと良く考える必要があります。 OZ方程式の導入でなぜ厳密になるのか分からないという 質問 があったので、 このへんがヒントになるでしょうか。

いくつか「6:興味を持てた」に丸をつけてくれた人がいます。 アンケート(その一)の結果 に悲しいと書いたからかも知れません。


6. プリント(回答者数 5)

1:前半より計算以外の説明が増えた。 2
2:計算以外の説明がまだ足りない。 1
3:前半より図が増えた。 0
4:プリントに図はまだ足りない。 0
5:問題ない。 2

「1:前半より計算以外の説明が増えた。」が2人いる一方で、 「2:計算以外の説明がまだ足りない。」が1人います。 改善はされているけれどまだ充分ではないということでしょうか。


7. プリントの説明 (回答者数 5)

1:前半よりゆっくりになった。 1
2:前半よりややゆっくりになった。 2
3:まだ速過ぎる。 1
4:前半と同じく適当。 1
5:前半より遅く悪い。 0

票が割れました。 わずかに 「1:前半よりゆっくりになった。」、「2:前半よりややゆっくりになった。」 があわせて3人で他のより多いので、前半よりゆっくりにはなったようですが、 「3:まだ速過ぎる。」人もいるようです。 毎週時間を測って考えながらやるべきでした。


8. 質問で成績を評価すること (回答者数 5)

1:質問の成績評価は悪い。 0
2:質問の成績評価は良い。 1
3:成績に質問を必ず10点含めるのは悪い。 4
4:10点入れるのは良い。 2

「2:質問の成績評価は良い。」ようですが、圧倒的多数の人が 「3:成績に質問を必ず10点含めるのは悪い。」と思っています。 成績の結果を調べると、質問の点で稼いでいる人がいました。 つまり、その人は宿題だけでは60点いかなかったのです。 考えてみれば、何でも1回出せば、5点もらえるので、 結構楽だと思います。 ただ、これが義務になるのが嫌なのでしょうね。 義務にするのを止めて、もっと配点を高くすれば良かったでしょうか。


質問は1回だけでなく、毎回出して、totalで評価しては、どうだろうか。
この質問を評価するというのは、私が考えたことではなくて、 推理小説家であり、建築学科の大学教官でもある森博嗣さんの本からとりました。 森さんはご自分の授業でいつも質問だけで成績をつけているそうです。 しかし、アンケートの結果からは、これはとても評判が悪いので、 毎回出すことにするのは皆さん反対するでしょうね。 それとも宿題と両方あるのが嫌なのでしょうか。

9. その他の成績評価 (回答者数 5)

1:宿題で成績評価して欲しくなかった。 0
2:宿題で成績評価するのは良かった。 2
3:期末のレポートが良かった。 1
4:筆記試験が良かった。 0
5:今のままで良い。 2

「2:宿題で成績評価するのは良かった。」、「5:今のままで良い。」 がそれぞれ2人ずついるので、宿題の方は問題がないようです。


10. 宿題の難易度(回答者数 3)

1:難しかった。 2:やや難しい。 3:適当。 4:簡単すぎ。
0 2 1 0

アンケート(その一)の結果 で、宿題が難しいという意見が出たので、ヒントを出したり、 努力はしたのですが、まだ「2:やや難しい。」が2人いました。 しかし、努力したのは後半なので、この努力を始めからしていれば、 評価も違ったかも知れません。


これからやる予定です
まだしていない。
これを読んでいる時点ではもう宿題をやったと思いますので、 また感想などお願いします。

11. ホームページ(回答者数 5)

1:見た事が無い。 0
2:時々見る。 4
3:頻繁に見る。 1
4:配布物をきちんと見れるPDFで載せて欲しかった。 2
5:配布物はdown load出来なくても良い。 0

5人の内「1:見た事が無い。」が1人もいませんでした。 最後まで残ってくれた方はやはり熱心にホームページも見てくれるのですね。

「4:配布物をきちんと見れるPDFで載せて欲しかった。」のですね。 Acrobatの調子が悪くうまくいかなくて申し分けありませんでした。 もっと早くから試せば良かったですね。


12. 総合的に (回答者数 5)

1:非常に不満 2:不満 3:まあまあ 4:満足 5:非常に満足
0 0 3(60%) 2(40%) 0

「4:満足」が 昨年から 減っただけでなく、 アンケート(その一)の結果 からも減っています。 3年目にして大改革をしないといけないでしょうか。







感想、意見、希望など

講義全体を通して説明が丁寧で分かりやすかったです。 また、計算の詳細を宿題にまわす事で、 講義の時間が有効に使えて良かったと思います。

誉めて頂いて有り難う御座います。 どうも私は授業するのがうまくなく、 説明の勘所が良く分からなくて、 とにかく丁寧な事を心がけています。 それがうまくいったということでしょうか。

計算の詳細を宿題にまわすのは去年も少ししたのですが、 今年はより大胆にまわしました。 評判良くて嬉しいです。


後半の液体があまりよくわからなかった
最後の方はテクニックがおもしろいでしょという感じがした
実験とつきあわせると理解が深まるかもと思った。
後半良く分からなくって、申し分けありませんでした。 1の講義のレベル、4の説明等、 多くの人が液体のところが分かり難いと言っています。 また、それが12の「総合的に」の悪評につながっていったのでしょうか。 確かに、「実験と突き合わせる」のは有効な方法かもしれません。 検討させて頂きます。
欠席するとその分の講義がぬけるので受けるにしても、 かなりの復習が必要になると感じた。 記号その他も複雑で、毎週きちんとした復習をしていかないと、 キツイと感じた。 やっていない分、おいつくのも大変です。

これは良い評価なのか悪いのか、よくわからないですが、 欠席しても、 適当な量の復習で追いつけるようにして欲しいということでしょうか。 しかし、どんなに素晴らしい授業も欠席すれば受けられない訳で、 内容を少なくするしか手が無いような気がするのですが、 どうでしょう。 むしろ、「記号その他も複雑」なのが問題で、 その事が理解を妨げるのならば、改善しないといけません。 毎回プリントの最初に記号の一覧を載せれば、改善されるでしょうか。

復習については、 私は復習しなくても充分理解出来る授業を目指しているので、 ご指摘の通り復習しないとついていけないのならば残念です。 まだまだということですね。 記号を整理するということが1つの方法としてあると思いますが、 上の人が指摘してくれたように実験と比較をもっとすると、 良いかもしれません。


最後のほうは、何をやっているか目的を見失いました。 そのために 式の計算は分かるが、なぜそう仮定したのかなどわかりませんでした。 もっとべんきょーします。

目的を見失うのは最悪ですね。 どうも済みません。 各節の始めに目標を載せているのですが、もっと大きな目的を知らせるべきでした。 章の始めに大きな目的を示して、 それを何度か毎週の授業で言えば良かったです。



半年間、つき合って頂いて有難うございました。 今年は去年よりかなり人数が減ってしまいましたが、 人数の少なさを逆に利用しても良かったかも知れません。 また、気が向いたら研究室にでも遊びにきて下さい。



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