第2回 (10月6日)



やった事

I-2. 位相空間と演算子法
(2) 分布とその時間変化
(3) Liouville演算子
(4) 時間相関関数

目標

久保公式の証明の設定として、閉じた系を理解する。 また、そこでの分布関数とその時間変化、および その演算子を使った表現に慣れる。 具体的には、次の事を理解する。

反省

(2)の平均のところで仮定として、

「全ての物理量は分布の平均」
といってしまいましたが、「全ての物理量」は言い過ぎでした。 というか、日本語がおかしかったです。 「物理量」の説明もきちんとしなかったし、 おまけに平均する前の量も「物理量」と呼んだので、 わけが分からなかったと思います。 正しくは、
「全ての観測量は分布の平均」
です。 ただし、ゆらがない巨視量は1回の観測で、 ゆらぎが大きい量は、何回か測った平均を観測量と考えます。

連続の式をプリントで流れを黒板で説明しましたが、 これはおそらく統計力学の最初の方で習っている筈なので、 とばしても良かったようです。 皆さん、簡単そうな顔をしていましたね。

プリントの(18)式から(23)式までは、 (3)でやらずに(4)でやれば良かったです。 (3)は分布が時間変化だけでまとめて、 (4)で時間相関関数の説明した後に、 物理量(平均する前の量)の時間変化を説明すれば、 分かりやすかったと思います。 順番を間違えました。

(4)では、軌跡の数と粒子数を同じ記号Nを使ってしまい、 まぎらわしかったですね。 済みません。 それから、軌跡の数の説明も少し足りなかったようです。 特別な場合を除けば、軌跡の数は無限あるので、 Nというのは少し分かりにくかったかも知れません。

物理量(平均する前の量)の時間変化の説明は、 少しひつこかったですね。 これは、順番を間違ったことと関係していて、 ここにプリントの(18)式から(23)式をもってくれば、 ちょうど良かったです。 結局用意していた説明が余りに繰り返しだったので、 かなり飛ばしましたが、 ここで、リュービル演算子との関係を説明すれば、 もっとあっさり出来たはずでした。

プリントが少し速かったかもしれませんね。 皆さん、結構ふんふんと聞いていたので、どんどん進みましたが、 いくらなんでも速すぎた様です。 次回からもう少しゆっくりしようと思います。


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