第6回 (12月2日)



やった事

6. 久保公式
  (2) 線形応答を位相空間で考える(つづき)
  (3) 分布関数の摂動論
  (4) 公式の導出
  (5) 具体例 (途中)

目標

6. 久保公式とは何かということと、その導出を理解する。 特に何が仮定されているかを知る。 具体的には、次のことを分かる。


反省

久保公式の証明の方針で、外場によらない項は定常的で時間によらない、 という仮定をはっきりさせるべきでした。 分布関数を展開して、 外場によらない最初の項で平均を取ると0になるというのは、 その仮定があって始めて一般性を失わないものでした。 少し混乱したようで質問が出ました。 申し分けありません。

(3)分布関数の摂動論は、最初、外場とハミルトニアンの説明をしましたが、 その分極ベクトルの例で、 Xを先に書いてその後でハミルトニアンを書きました。 これは、ハミルトニアンを先に書く方が分かりやすかったと思います。

その後、間違った展開を説明しましたが、 どこが間違っているか質問が出ました。 実は、単に指数関数をべきで展開するのは、定義から当然出来る訳ですが、 そこをあまり意識していませんでした。 つまり間違っているのは、 exp[ΔtiL0+ΔtiΔL]=exp[ΔtiL0]exp[ΔtiΔL] としたところなのです。 この事は結構大事なことなので、きちんと説明しなければなりませんでした。 すみません。

(5)@の分極ベクトルの例は、符号が混乱してしまいました。 ごめんなさい。 実際、(1)が既に間違っていたので混乱しました。 最初から文献に合せる方が良かったかもしれません。



戻る

吉森明のホームページへ