第8回 (6月5日)



やった事

4-2. Wiener-Khinchinの定理
(1) 時系列のフーリエ変換(訂正)
5-1. 時間遅れの式、物理的な意味
(3) 線形ランジュバン方程式による例 (続き)
5-2. パワーロスとクラマース・クローニッヒの関係式
(1) フーリエ変換
(2) パワーロス

目標

パワーロスと クラマース・クローニッヒの関係式を理解する。 具体的には以下のことを分かる。

反省

前回欠席した人が多かったので、 欠席した人のために前前回の復習も兼ね、今回ははじめに訂正をしました。 しかし、間違えだけしか説明しなかったので、 結局大事なことが良く分からなかったみたいですね。 何のために訂正するのか? 説明の完全さを目指すよりも分かりやすさを優先させないと、 何のために授業をしているのか分からないです。 今回の場合でいえば、間違えを訂正するのは良いのですが、 結局X(t)のフーリエ変換は何を表すのか分かりません。 そこをもっと考えるべきでした。

プリントはだいたい良かったと思うのですが、 (6)式の積分変数の変換は、 積分範囲も書いた方が良かったかも知れません。 ちょっと分かりにくかったと思います。

分子モーターの例は、質問にもあったように、 平均と平均する前の量と、区別していませんでした。 すみません。

分子モーターの説明の後で、 緩和と時間遅れが深く関係していると言いましたが、 ここは結構大事なので、ポイントにして、 少なくとも口で言うだけでなく、板書すべきでした。

5-2.は、ポイントの1つめは主要な計算が宿題になっているので、 ポイントにするのは不適当でした。 宿題なんかやらない人がほとんどなので、 ほとんどの人が目標を達成できないことになってしまいます。 実際に授業でやったのは後の3つでした。

周波数に対して、感受率の実部が偶関数、 虚部が奇関数になることを表している(22)式と(23)式は、 分かりにくかったようですね。 もう少し詳しく説明すべきでした。 すみません。

パワーロスの所の仕事の定義の説明は、 かなり食い下がった人がいましたが、 だいたい分かってくれたと思います。 ただし、「つまりWはどれくらい熱に散逸するかを表す」 というところは、「外場のエネルギーが」というのを補わなければ、 意味が取りにくかったようですね。 すみません。


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