第10回 (7月4日)



やった事

7. 輸送方程式
  (4) 具体例(例2)
8. 時間反転対称性
  (1) はじめに
  (2) 閉じた系の平均
  (3) 時間反転対称性
  (4) 時間相関関数の性質
  (5) まとめ (途中)

目標

8. 時間反転対称性と、 そこから導かれる時間相関関数の性質を正確に理解すること。


反省

復習をすると、分かりにくかったところがわかって良いです。 前回の久保公式の証明で、 線形ランジュバン方程式との関係がきちんと伝わっていなかった様ですね。 授業では、線形ランジュバン方程式で久保公式を証明したのですが、 線形ランジュバン方程式が成り立たなくても久保公式自身は成り立ちます。 また、§7で、時間を無限大にしたときの輸送方程式の振舞いを説明したのですが、 これも良く理解できなかった様です。 例によって数式だけ説明しなかったために、 物理的な意味が良く分からなかったのだと思います。 説明した数式が全体の中でどういう位置づけになるか、 きちんと説明する必要がありました。 すみません。 もう時間がないので、2度説明できませんが、来年の参考にさせてもらいます。

§7の具体例は、結晶成長をやめて、熱伝導の説明をすれば、 熱起電力やPeltier効果の説明も分かりやすかったと思います。

閉じた系の平均は、毎年分かりづらい様なので、今年も心配していたのですが、 割と反応は良かったと思います。 プリントはまた少し誤りがあり、申し訳ありませんでした。

プリントの(14)と(15)式は、例を挙げて詳しく説明すれば良かったです。 後で質問がきました。 (17)と(18)式に気が取られていて、(14)と(15)式が分かりにくかった様です。 済みません。

(4)の時間相関関数の性質からは、プリントを進めるのが速くなってしまったようで、 申し訳ありませんでした。 前の所に比べ、単なる式の変形なので、分かりやすかったと思いますが、 それにしても速すぎました。


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