1999年度 前期 大学院非平衡物理学

アンケート(その一)の結果

まず最初にアンケートに協力して くれた人達に感謝致します。

以下に示すアンケートの結果は、6月18日現在の結果です。 まだ、締め切っていないので、提出されていない方は、 どんどん提出して下さい。

集計結果の後に書いてあるのは、アンケートにあった意見です。 ホームページで公開不可、としたものは無かったので、 全員掲載しました。 (掲載に関して間違っていたら至急連絡して下さい。) 下線の上に私の回答があります。

講義のレベル(回答者数 16)

1 低過ぎる 2 低い 3 適当 4 少し難しい 5 難し過ぎる
0 0 9 7 0
抽象的な話から具体的イメージを思い浮かべるのが最も難しい.
内容が抽象的で理解するのが大変だった
後の具体例の設問とも関係しますが、イメージを描いてもらうためには、 具体例が一番だと思います。 しかし、授業中にも言いましたが、具体例を説明すると、 その個別の知識が必要となり、それだけ時間が取られます。 もちろん工夫次第で、上手に出来るとは思いますので、 出来るだけ頑張ろうとは思います。 後半は、ブラウン運動の話なので、少し具体的になると思います。

講義の進度 (回答者数 16)

1 遅すぎる 2 ゆっくり 3 適当 4 速い 5 速すぎる (6 やや速い)
0 0 11 4 0 1
6のやや速いは、自分で追加してくれた回答です。

内容は(回答者数 16)

1 全然足りない 2 少し足りない 3 充分 4 少し多い 5 多過ぎる
0 1 14 1 0
レベルと進度と内容の回答を合わせると、 内容を保ったまま、レベルと進度を少し下げろ、という事でしょうか。 もちろん努力しますが、これは、少し設問の仕方が悪かったと反省しています。 次回からは、この3つの設問を合わせて、どこに重きを置くか聞こうと思います。

説明は (回答者数 14)

1 非常にわかりにくい 2 わかりにくい 3 普通 4 わかりやすい 5 とてもわかりやすい 6 全体の流れがつかみにくい
0 3 8 3 0 0
結果に対する考察をゆっくりやって欲しい
初めはたいへんわかりにくかったのですが,最近はわかりやすくなりました. 5/24の講議の初めで全体の構図を説明されましたが, このようにして頂くと嬉しいです. よく,結論を導き出す際に用いた仮定を明確にして下さるので, これは非常に役に立ちます.
良い意見を有り難う御座います。 結果を数式で導出するだけでなく、その意味も重要ですので、 御意見の通りゆっくり説明しようと思います。 また、全体の構図についても、最初から説明すれば良かったのですが、 最初は気が付かなくて申し分けありませんでした。 これからは出来るだけ、 今やっている所が全体のどこに位置づけられるかを説明しようと思います。 仮定に付いては、結論だけ覚える事が多いのですが、 すべての理論や結果には必ず仮定があるので、仮定を理解してこそ、 真の理解だと言う事がこの授業で強調したい事の一つです。
・どこを説明しているのかが分からないときがあります。
流れは非常にわかりやすい。 ただ、もう少し、式と式の間に説明文があるとノートにまとめ易い。
どこを説明しているか分からないのと、何をやっているのかわからないので、 今後気を付けるようにします。 小見出しを付けたり、流れを工夫したりして、わかるように努力しますが、 わからなくなったら、途中でもそう言って下さい。 式と式の間の説明は、いちいち板書すると、写すのが大変だと思って、 口で言うようにしていましたが、 途中で説明を書くと、考える時間が出来るので、 これから出来るだけ入れるように考えています。

板書は (回答者数 16)

1 多すぎる 2 少なすぎる 3 適当 4 わかりにくい 5 分かりやすい 6 記号が一貫していない
3 0 9 3 2 1
内容を説明するには必要充分な量だと思いますが 板書しながら理解していくには少し多い気がします。
tとτ、eと、pとΓの区別が付きにくい。
添え字が多いので全体的にもう少し字を大きくしていただけるとうれしいです。
板書の書き写しに追われ,話を聞き逃す事があるので,なるべく少ないほうが良い.
たくさん意見を頂いて、不満も集中しているようなので、 板書は少し工夫してみようと思います。 プリントを試そうと思いますが、黒板を写す事で理解が含まる事もあり得ると思います。 大きさや記号については、今後気を付けますが、授業中に指摘してもらえるとありがたいです。
・重要な式の場合はその解釈も書いて欲しいです
間違いがあると、ノートにまとめる時に不安になる。
説明の所でも書きましたが、大抵言いたい事は、数式で表される事が多いので、 その導出に時間が取られてしまいますが、その意味する所も重要ですので、 出来るだけ説明し板書する事にします。 また、間違えに付いても、出来るだけ気を付けますが、少しでも不安を感じたら、 授業中に指摘して下さい。

各講義について(回答者数 15)

1:とても難しい 2:難しい 3:適当 4:簡単 5:簡単すぎた 6:興味が持てた 欠席
0. 非平衡現象とその研究(4/19,26) 0 2 7 3 1 2 0
1. ゆらぎ: 時間相関関数(4/26) 0 2 8 1 1 2 1
2. 輸送方程式(5/10,17) 2 5 2 0 1 3 2
3. 線形応答(5/17) 0 3 9 0 1 2 1
4. 久保公式と揺動散逸定理(5/24,31) 0 5 6 0 1 2 2
輸送方程式や、久保公式と揺動散逸定理が難しかったようです。 輸送方程式は、自分でも少し失敗したと思っています。 輸送方程式自身の具体例をいくつか挙げて、 相反定理の証明を減らせば良かったと思っています。

授業時間(回答者数 15)

1:休みを入れて欲しい 2:遅く始めて遅く終わって欲しい 3:遅く始めて、12:00に終わって欲しい 4:このままで良い
2 0 0 13
休みを入れて欲しいが2人いますが、 後の10人は、このままで良いという事なので、 休みなしでやりたいと思います。

宿題(回答者数 7)

1:宿題をもっと出して欲しい 2
2:全員から集めて、成績評価の対象にして欲しい 1
3:提出するので、採点して返して欲しい 3
(4:今のままで良い) 2
理解を深めるような問題を紹介していただけるとうれしいです。 解答は略解程度を欲しい人に配るまたはホームページに載せていただければよいと思います。 具体例にあたる部分を問題として出していただければよいと思います。
授業の内容を確認できるような宿題であれば,理解が深まるので出していた だければ嬉しいです.
現状のままという選択肢を作らなかったので、回答者が減りました。 それでも4という選択肢を自分で作って解答してくれた方もいました。 従って、ほとんどの方が現状で良いと考えていると思いますが、 何人かの方が宿題が欲しいとの事なので、単位と関係なく出してみようと思います。 ただし、先ほどのプリントも同じですが、こちらの余裕の問題もありますので、 毎回は難しいかもしれません。

具体例(回答者数 15)

1:もっと具体例を説明して欲しい 2:今のままで良い
8 7
少しでもイメージがほしい。 式中心なので、難しいです。
ほぼ半々に分かれましたが、やはり前半は、話が抽象的すぎて申し訳なかったと思っています。 後半は、ブラウン運動なので、まだ具体的だと思います。 前の項にあった意見のように宿題として出す事も考えます。
X(t)とかの変数が、実際は何に対応しているのか、始めに説明してもらえるとわかりやすそう。
「はじめに」ですか。今は、ブラウン粒子で説明しているので、大丈夫だと思いますが、 如何でしょうか。

前提となる物理の知識(回答者数 14)

前提となる物理の知識が、 あまり説明されていないので、 特に次の事について説明して欲しい。
1:量子力学 2:(平衡系の)統計力学 3:解析力学 4:特に必要ない
0 5 4 5
・式などは理解できますが、考え方がついていけないときがあります。 私の不勉強がその理由でしょう。
驚いた事に、量子力学は0でしたが、 統計力学と解析力学を説明して欲しいとの結果でした。 まとまった時間は取れそうに無いので、出てくる度に少し詳しく説明しようと思います。 が、特に平衡系の統計力学は、この講義の範囲外なので、詳しい計算をするのは難しいです。 ただし、分からなくても理解できる様にはするつもりです。 特に、考え方は説明しようと思いますが、分からない時は質問してもらえると、 嬉しいです。

物理に偏り過ぎ(回答者数 12)

1:物理学コースに所属していないので、 化学や工学や生物への関連をもっと話して欲しい。 2
2:テーマをもっと物理に絞って欲しい。 1
3:今のままでちょうど良い。 9
凝縮系基礎論
生物科学専攻、 物理に偏り過ぎているとは思いませんが、 他分野の関連する話があるとありがたいです。
物理、キソ粒子 宇宙粒子論II
どこの専攻の方が聞きに来られているか知りたかったのですが、 最初にきちんと設問を作れば良かったのかもしれません。 他分野の関連ですが、私自身勉強不足で詳しくお話する事が出来ませんので、 簡単な紹介にとどめようと思います。

他の授業と比較して

高田先生の量子力学と解析力学 ・声が大きめなので聞き易い。わかり易い。 量子力学は高田先生のテキスト、 解析力学はプリントをテキストにしていたのでノートを取る必要がなく、 内容に集中できた。 中西先生の物理数学 ・声が大きめなので聞き易い。 要点をまとめたプリントをテキストにしていたのでノートを取る必要が少なく内容に集中できた。 プリント中に演習問題とその略解が入っており理解を深めるのに役立った。
場の量子論 式の変形手順を説明してくれる。
分野が違うので比較はできませんが, これまで身になった大学院の講議は, 受講生が少数で幾つかの論文を丁寧に議論しながら輪読したこと.
目次、講義の内容の確認
プリントに付いては、式の変形に付いて少し考えていますが、 板書を写して、理解する事もあると思うのです。 声に付いては、気を付けようと思います。

総合的に (回答者数 14)

1:非常に不満 2:不満 3:まあまあ 4:満足 5:非常に満足
0 1 9 4 0

満足が増える様頑張ります。





感想、意見、希望など

もう少し声を大きくしていただけると更にわかり易くなるのではないかと思います。 今でも聞きとるには十分な大きさですが、 声の大きさの幅を広げて声の調子でどこがポイントか伝わるようにしていただければ 理解し易いと思います。 (上に挙げた高田先生は話し方にエネルギーが感じられて、 その場で完全にはわからなくてもわかったような気がして 楽しかったと記憶しています。
私も、声にめりはりを付けるという事は、大勢の前で話す時に大変重要だと思って、 努力しているのですが、いざ皆の前に出ると、緊張してしまって難しいです。 が、何とか頑張ってみます。
・式変形に付いていけない。
出来るだけ丁寧にやっているつもりですが、やはり難しいですか。 板書を写す手間という問題もあると思うので、少しプリントを試そうと思います。
私は実験系の研究室に所属しているので、理論的な研究がどのように 進められているのかがよく分かりません。講義の内容を研究内容と関 連させて進めて欲しいと思うことがあります。
これは、具体例の問題と同じで、講義の内容が実際どの様に研究に応用されるかを説明するのは、 具体的な研究内容を説明しないといけないので、時間的に難しいです。 もし、適当な時間と興味があれば、一度研究室に遊びに来ませんか。 喜んで説明したいと思います。 コーヒーを沸かして待っています。
丁寧に板書してくれるのがいい。
有り難う御座います。 板書の仕方については、いろいろ不満のある人もいる様なので、工夫をしようと思いますが、 書く内容については、出来るだけ丁寧になる様心がけます。 もし、分からない所があったら、授業中でも遠慮無く聞いて下さい。