質問と回答 (採点対象)

第5回 (5月16日)

この授業は質問を採点の対象にしています。 詳しくは、 ここを 見て下さい。

回答が遅れているせいか、5回目以降質問がありませんでした。 9日の質問の回答を書いたら早速質問してくれました。

ホームページで公開不可、とは書いていなかったので、掲載しました。 (掲載に関して間違っていたら至急連絡して下さい。) 下線の上は私の回答です。 これの他に、提出したのに、載っていない、 あるいは、メールで回答が来ていない人は、連絡して下さい。 採点されていない可能性があります。


質問 1. (採点結果: 1点)

質問
 D(ε)の物理的意味の所で、D(ε)が重みになるとおっしゃっていましたがよくわかりませんでした。た だ単純にdnだった部分がD(ε)dεになったということからdnはdεのD(ε)倍だと考えればいいのです か?また縮退度gをかけるとして、状態密度というのはgD(ε)のことですか?D(ε)のことですか?Doなど を使う時にその中にgを含むかどうかをよく迷ってしまうので教えて下さい。

本来、 点の足し合わせを曲線でつないで積分にしようというのがこの近似の考え方なので、 点に疎密がある時には、そのまま積分に置き換えてはいけません。 点が混んでいる所はより大きく、空いている所は、より小さくなるように、 重みを付けて積分に直さなければなりません。 今の場合、横軸が n であれば、等間隔なので、問題ありませんが、 横軸がエネルギーの時は、点に疎密が出来るので、考える必要があります。 これをきちんとやるには、単位エネルギーあたりの点の数、 今の場合はエネルギー準位の数をかければ良いです。 それが状態密度です。

「dnはdεのD(ε)倍」と考えて問題ありませんが、 大事なことは、ただ定数倍するのでなくて、 場所ごとに違う因子をかけなければならないことです。 g を状態密度に含めるかどうかについては、単に名前の問題で、 物理とは関係ありませんが、教科書にも多少混乱があるようです。 試験等では、いちいち断るようにします。 問題に何も書いてなかったら質問して下さい。

ここのポイントは、本当は 3 つあったのですが、今回は 2 つしか出来なかったので、 2つで配点します。

  • 離散的な準位の足し算を連続的な積分にする近似を理解(4点)。
  • 理想気体の状態密度の計算(5点)。
この方の質問は上のポイントをどれぐらい理科しているか分らなかったので、 1点ですが、期限切れで 0.6 点、四捨五入で 1 点です。


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