第7回 (5月31日)



やった事

9. 理想フェルミ気体
9.3.2 高温および低温の極限における性質
 (2) 低温の極限
 例題 2(途中)
10. 理想ボース気体(11.相転移を含む)
11.1 はじめに
○ 相転移の定義
○ 相転移の分類
○ 統計力学でどう考えるか。

目標(採点する質問のポイント)

  1. 1次相転移(2点)
  2. 潜熱(2点)
  3. 2次相転移(3点)
を理解する。

反省

今回は少し順番を変えて、11.1を先にやりましたが、 如何だったでしょうか。 アンケートでは、評判良かったです。

相転移で大事なのは、何が連続で何が不連続になるかですが、 圧力、温度、化学ポテンシャルはいつでも連続です。 それが、ちょっと分かりづらいかなと思っていたのですが、 案外飲み込めたようです。 本当はもっと時間を取って説明したかったのですが。

2次相転移で不連続になる物理量の式がたくさん間違っていました。 すみません。 ギブスの自由エネルギーの温度による2階微分は、等圧比熱に温度を 「かけた」ものではなくて、「割った」ものです。 圧力による2階微分は板書の符号が間違っています。 訂正して下さい。 さらに、温度と圧力の1階微分ずつしたものも符号が間違っていました。

気液の臨界点は、知っている人が多かったようで、 もう一つ感動が少なかったです。 しかも、「圧力を上げたらどうなるか」と聞いたのですが、 「温度を上げたら」の間違えでした。 すみません。

2次相転移は、2階の微分が不連続の場合だけでなく、 発散する場合も含まれるようです。 ただし、臨界点の横切り方でいろいろあるみたいです。

統計力学で考えると、 有限系では厳密な意味での相転移は無いということを言った後に、 「じゃあどうなってるの?」と皆さんに聞けば良かったです。 臨界点より、こっちの方が注意が引けたはずです。 その時間を頑張って作れば良かったです。


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