• 題目:エンタルピー緩和における緩和時間とアニール効果
  • 講師:阪辻 和希(京都大学)
  • 日時:6月29日(金) 13時30分~
  • 場所:物性理論セミナー室
    (九州大学 箱崎キャンパス 理学部 2635)
  • 概要:
    ガラス転移領域でポリスチレンのDSC測定を行い、エンタルピー緩和のアニール温度、時間依存性を調べた。線形の粘弾性のモデルをエンタルピー緩和に応用し、ある履歴下でのエントロピーの時間変化を記述した。実験的に求めたパラメータを用いて、実験と同じ履歴を与えたときの比熱の変化を計算した。実験結果と計算結果を比較し、モデルの妥当性と限界を検討し、計算したある履歴下での緩和時間の変化より、エンタルピー緩和におけるアニール効果について考察する。