2003年度 後期 物性物理学特論

アンケート(そのニ)の結果

まず最初にアンケートに協力して くれた人達に感謝致します。

以下に示すアンケートの結果は、4月8日現在の結果です。 まだ、締め切っていないので、提出されていない方は、 どんどん提出して下さい。

集計結果の後に下線を引いてコメントを書きました。 その下に書いてあるのは、アンケートにあった意見です。 ホームページで公開不可、としたものは無かったので、 全員掲載しました。 (掲載に関して間違っていたら至急連絡して下さい。) 下線の上に私の回答があります。

1. 講義のレベル(回答者数 5)

1:前半より難しくなった。 3
2:前半より簡単になった。 1
3:前半と同様。 1

「1:前半より難しくなった。」が多いです。 去年の反省 にも「特に後半が、デバイ・ヒュッケルあたりから分かりにくくなった。 」 と書いたにもかかわらず、やはり後半難しくなってしまいました。 すみません。 今度この講義をするときは、この辺が最大の改善点になりそうです。


2. 速度と分量(回答者数 5)

1:前半より速い。 1
2:前半より遅い。 1
3:前半とおなじ。 3

「3:前半とおなじ。」が多いです。 アンケート(その一)の結果 は、圧倒多数で「3:速度内容ともに適当。」だったので、まあ良いようです。


3. 説明(回答者数 5)

1:前半より分かりやすい。 1
2:前半より分かり難い。 2
3:前半より物理的な意味の説明が増えた。 0
4:前半同様適当。 2

「4:前半同様適当。」が2人でしたが、 「2:前半より分かり難い。」も2人いたので、 分かりにくくなったと考える方が良いようです。


色々な近似があって、ごちゃごちゃして 分かりにくかった。
確かに後半は近似がたくさん出てきて分かり難かったと思います。 この辺も今後の課題になるでしょう。 もう少し後半は内容を整理するべきです。

4. 内容 (回答者数 5)

1: 物性の話が増えた。 2
2: 実験の話が増えた。 1
3: 物質に密着した話が増えた。 1
4: 前半より物性物理学特論の感じがした。 0
5: 応用例を増やして欲しい。 0
6: もっと液体論を説明して欲しい。 1
7: ソフトマターの話を増やして欲しい。 0
8: 今のままで良い。 3

「1:物性の話が増えた。」「2:実験の話が増えた。」 「3:物質に密着した話が増えた。」を、それぞれが選んだ人がいます。 前回のアンケート では、これらは足りないとなっていたので、一応改善されたことになります。 しかし、「物性の話」や「実験の話」や「物質に密着した話」 をしようとすると、どうしても近似を使わないといけないわけで、 これは「色々な近似があってごちゃごちゃしている」 という結果になります。 その辺をどう折り合いを付けるか今後の課題です。


5. 計算の詳細と宿題 (回答者数 5)

1: 宿題にまわす計算は前半より減った。 0
2: 宿題にまわす計算は前半より増えた。 1
3: 宿題にまわす計算は前半同様。 2
4: 前半より計算の説明が丁寧になった。 0
5: 付録に計算を載せたのは良かった。 1
6: 付録に計算を載せたのは悪かった。 0
7: 特になし。 2

「2: 宿題にまわす計算は前半より増えた。」が1人で、 「3: 宿題にまわす計算は前半同様。」が2人でした。 この設問は 前回のアンケート で、「宿題にまわす計算が多すぎる。」からきていていて、 いずれにしろ、改善されていません。 一応努力をしたつもりですが、まだ駄目だったようですね。 「付録に計算を載せたのは良かった。」が1人いるので、 もっと付録を作れば良かったかもしれません。


6. 講義の方法 (回答者数 5)

1: プロジェクターを使ったのは良かった。 2
2: プロジェクターの内容はプリントにして欲しい。 2
3: プロジェクターの内容を板書して欲しい。 0
4: プロジェクターよりPCを使って欲しい。 0
5: 板書の量が多い。 0
6: 板書の量が少ない。 0
7: 板書の字が大きすぎる。 1
8: 板書の字が小さすぎる。 0
9: 特にない。 0

「1: プロジェクターを使ったのは良かった。」が2人いる一方で、 「2: プロジェクターの内容はプリントにして欲しい。」も2人いました。 1と2の両方に丸を付けている人がいるので、 「プロジェクターは使う方がよいが、その内容をプリントにして欲しい」ということでしょうか。 あと、「7: 板書の字が大きすぎる。」がいて驚きました。 いつも、朝1時間ほど早くきて黒板に実際に書いてみて字の大きさを試していたのですが、 大きすぎですか。 私自身の思い込みとこの人の理想の大きさが違ったということですね。 もう少し字の大きさは慎重にすべきでした。 それにしても、字の大きさは、奥が深い。


全てプリントにすべし(又は板書)
要するにプロジェクターは良くなかったということでしょうか。 確かにプリントを配れば、プロジェクターは使わなくても良さそうですね。 でも、プロジェクターはたまに使うと気分が替わって良いと思うのですが、如何でしょうか。 もう少し広く皆さんの意見を聞きたいです。

7. プリント (回答者数 5)

1: 前半より量が増えた。 1
2: 量が足りない。 1
3: 前半より説明が増えた。 1
4: 説明が足りない。 1
5: 前半より図が増えた。 1
6: 特にない。 1

全部一票ずつ入りました。 「1:前半より量が増えた。」けれどまだ「2:量が足りない。」、 「3: 前半より説明が増えた。」けれどまだ「4: 説明が足りない。」 という感じでしょうか。


8. 各章について(回答者数 5)

1:とても難しい 2:難しい 3:適当 4:簡単 5:簡単すぎた 6:興味が持てた 欠席
II-1. はじめに (12月1日) 0 0 4 0 0 1 0
II-2. n粒子分布関数: 2-1. 定義と性質 (12月1日、8日) 0 0 2 0 0 2 1
II-3-1 ヒエラルキーの切断(12月22日、1月7日) 0 0 3 0 0 2 0
3-2 電解質への応用(1月7日、19日) 0 0 2 0 0 1 2
II-4-1. OZ方程式とHNC近似(1月26日、2月2日) 0 2 2 0 0 1 0
4-2. 液体の物性への応用(2月2日) 0 2 2 0 0 2 0
\S. 液体の理論の非平衡現象への応用(2月12日) 0 2 2 0 0 1 0

前半の4つくらいは良かったようですが、 最後の3つに「2:難しい」がつきました。 始めの方の質問のところでも書きましたが、 最後の液体の話は内容を減らし余裕を持ってやった方が良いかもしれません。


S1->0、S0->1、 C0、C1の定義を プリントに明記して欲しかった。
どうも申し分けありません。 S(t)とC(t)は、ノート5に書いたので安心してしまい、 2つの関数が4つに分かれるところで定義を書きませんでした。 これからもこの話をする機会がありますので、 肝に銘じます。

9. 宿題(回答者数 5)

1: 配点が高すぎる。 2
2: 配点が低すぎる。 0
3: 配点は適当。 2
4: 問題が難しい。 1
5: 問題が簡単。 0

「1:配点が高すぎる。」と「3:配点は適当。」がちょうど同数でした。 アンケート(その一)の結果 で、配点が高いという意見があったのでつくった質問ですが、 他にも配点が高いという意見の人がいたということですね。 しかし、適当という人も同数いて、難しいです。 前半は確かにバーゲンセールっぽいところもありましたが、 後半は直したつもりでした。 が、まだ足りないということでしょうか。


10. ホームページ (回答者数 4)

1: 見た事が無い。 0
2: 時々見る。 4
3: プリントのPDFファイルは頻繁にダウンロードした。 0
4: プリントは時々ダウンロードした。 0
5: ダウンロードした事がない。 0

全員が「2: 時々見る。」でした。 PDFファイルのことも聞きたかったのですが、 答えるのが疲れてきたのか、回答してくれた人はいませんでした。


11. 補講 (回答者数 5)

1: 休講があった週に補講した方が良い。 0
2: 授業が多少減っても補講はない方が良い。 0
3: 試験期間の前に授業を終わらせて欲しい。 0
4: 今年のままで良い。 5

全員が「4: 今年のままで良い。」でした。 少なくとも答えてくれた5人については、不満はなかった様です。


12. この講義は来年度開講の予定がありません。 (回答者数 5)

1: 物性関係の講義は多いので特に開講しなくて良い。 0
2: 選択科目は他にもあるので特に開講しなくて良い。 0
3: 重要な講義なので是非開講すべき。 0
4: 面白かったので開講すべき。 5
5: 分からない。 0

全員が「4: 面白かったので開講すべき。」でした。 「3: 重要な講義なので是非開講すべき。」とまでいかないようですが、 とりあえず、面白かったと答えてくれました。


13. 総合的に (回答者数 5)

1:非常に不満 2:不満 3:まあまあ 4:満足 5:非常に満足
0 0 0 5 0

全員が「4:満足」と答えてくれました。 人数が少ないといえ、全員満足というのは大変嬉しいです。




来年度はこの講義は開講されません。 私自身この講義の位置付けがあいまいで、迷う部分もありましたが、 結構好きにやりました。 そういう意味では、重要な講義ではないので、 無くても良いかなとも思いますが、 来年度の4年生は永久にうけることが出来ないので、 約束違反のような気もします。 まあ、いずれにしろ、半年間講義を聴いて頂いて有り難う御座いました。


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